憧れの聖職者


君は言った

「あなたに憧れて聖職者になりました」

僕は言った

「そんな憧れるような人じゃないよ」

それでもいいのと君は言った

君の思い描いた憧れの聖職者は

今はもう、無気力で、輝きを忘れて

だから

だから君と会わないようにして

君が思い描いた憧れの聖職者のまま

此処を、この場所を

離れていくことにした



18:19 2006/01/21   poem by 神無月ヒカル