「霞んだ君」


気が付けば もう見えない君
少し前まで 手を繋いでたのに
今はもう 手を伸ばしても届かない


涙で顔を濡らすだけしか出来なくて
どれだけ君を見ようとしても
霞んでしまったあの頃の君


目を覚ませば 何時も通りの
君の居ない朝が始まっていく
君が居なかった頃までは
其れが本当に普通でありきたりだったのに
今は・・・とても特別な事になってた


涙で顔を濡らすだけしか出来なくて
どれだけ君を見ようとしても
霞んでしまったあの頃の君


言えなかった 「愛してる」一言
見えなかった 君の歩む道
逢えなかった 最後の夜
逢いたかった 何時もそう思ってる


気が付けば もう見えない君
少し前まで 手を繋いでいたのに
今はもう 霞んでしまった君



poem by 神無月ヒカル
16:20 2006/06/09