「貴方という花」


揺れる 静かに揺れるだけ たった一つだけ
私の心に咲いた たった一つの白い花
其れは 遠くへ行ってしまった 貴方という花
貴方を愛したままの私はどうすればいいの?


揺れる ただ静かに たった一人だけ
私の心に咲いた たった一つの白い花
其れは 私のせいで 雨に打たれ続けて
貴方を愛したまま 貴方は居なくなってしまった


もう一度だけなんて我侭も言いたい
もう二度と逢えない貴方を胸に抱いて
貴方という花を ずっとずっと 胸の奥に咲かせて


揺れる 静かに揺れるだけ たった一つだけ
私の心に咲いた たった一つの白い花
其れは 貴方を失くした私のただ一つの宝物
貴方を愛したままの私は今日も涙枯らして


揺れる 小さな小さな 私の心
貴方という優しい花と同じようにして
何もしてくれなくていいの もう
私の中にずっとずっと 咲き続けてくれるだけで
其れを私はずっとずっと 愛し続けていくから


もう一度だけなんて我侭も言いたい
もう二度と逢えない貴方を胸に抱いて
貴方という花を ずっとずっと 愛し続けていく


もう一度だけなんて我侭も言いたい
もう二度と逢えない貴方は私の中で
小さな花となって私を支えてくれている


其れは 貴方を失くした私のただ一つの宝物



poem by 神無月ヒカル
16:23 2006/06/09