「貴方の好きな歌」


ふと涙を流す夜 貴方の好きな歌を思い出す
忘れようと思ったのに 貴方の事を忘れようと思ったのに
気が付けば私の頭に過ぎる 貴方の好きな歌


静寂が好きだと言う私
君が居れば其れでいいんだという貴方
遠ざかるだけの哀しい記憶なんて要らない
忘れようと思ったのに 貴方の事を忘れようと思ったのに


涙は何も語ってはくれない
涙は何も教えてはくれない
ただ哀しい ただ貴方が恋しいという事だけを
再認識させてくれるだけ・・・


貴方が何時もくちずさんでいた歌
やっと忘れられたのに やっと忘れられたのに
あの歌がまた 流行りだしていた
何処かで あの時のように
またあの歌をくちずさんでいるのかな?


ふと涙を流す夜 貴方の好きな歌を思い出す
忘れようと思ったのに 貴方の事を忘れようと思ったのに
気が付けばラジオに流れるあの頃の歌 貴方の好きな歌


貴方の好きな歌
私の嫌いな歌


今もまだ、あの頃のように・・・



poem by 神無月ヒカル