「a si ta ni」


手の届かない所に居る貴方
だけど手を伸ばしてしまう、淡い夜
涙に光を交わらせる月、それにさえ気づかない

果てが見えない道だからこそ歩き続けてる
歩みを止めれば、貴方にはもう二度と
逢えないと思ってしまえるから

手を伸ばしても届かないけれど
歩き続ければ貴方を見つけられる
そんな気がするから だから
淡い願いを胸に抱いて

「明日に」・・・逢いたい

蘇る幼い頃の記憶は貴方と遊んだ風景ばかり
果てが見えない道なのに
この先にはきっと貴方が待っているんだと
きっと逢えると思ってしまえる

手を伸ばす必要なんて無いんだと
気が付いてしまったのだから
歩き続ける事を終えてはいけない
私の「道」は此れから

手を取り合って歩いた道に貴方は居ない
グッと堪えて歩いていこう
明日には、明日には、逢えると信じて

side(側)・・・居ないはずの君のマボロシを消して
nix(拒絶)・・・其れすらも跳ね除けて

逢いたい

貴方を見つけられたのなら
此れからはまた、手を取り合って
今度は二人で歩いていけるように



poem by 神無月ヒカル
16:02 2006/06/09