「僕と貴女は月」


泣きたいくらいどうしようもなくて
誰も居ないこの部屋で
思いっきり泣いてしまえばいいと思った
やりきれないイヤな気持ちを全部
涙で流してしまえたらいいと思った


悔しかった 何も出来なかった自分に
辛い気持ち 何もしてやれない自分に


ただ、貴女の為に輝き続けていたいだけなのに


アテも無く、ただ彷徨い続けるだけの all night
月の無い夜空 其れはまるで輝きを失った僕のように
深く深く漆黒の闇へと 僕を引き込んで行くように


泣きたい時は泣いてもいい
誰も居ないこの部屋で
思いっきり泣いてしまえば少しは救われる
鏡に映る情けない自分の姿が
少しでも変わってくれればいいと思った


見たくなかった 崩れて行く自分を
見せたくなかった そんな自分を貴女だけには


ただ、貴女の前だけでもいいから輝いていたいだけなのに


夜空を飾るあの月のように ただ...


アテも無く、ただ彷徨い続けるだけの all night
月の無い夜空 其れはまるで鏡に映った僕のように
脆く脆く崩れて行く 狭い心の中の僕のように


そっと手を取って微笑んでくれる貴女が好きだから
何も言わず、ただ抱いていてくれるそんな貴女が
全てを忘れてしまいたい そんな気持ち
貴女に包まれるだけで どうでも良くなっていく


僕は貴女を照らす月のように
貴女は僕を照らす月のように...



poem by 神無月ヒカル