「君は華」


大事な何かに気付いた時 すでに遅くて今は遠く

忘れていた好きだと言う気持ち

乱暴に突き放したりして
離れて行こうとして

それでもダメだった 好きな気持ちは隠せない

不安な顔で僕を見つめないでなんて
僕が言えた台詞なんかじゃない

ポケットの中 押し込んだ気持ち ずっと握り潰して

君に見せようとしなかった

支えてあげよう
助けてあげよう

だけど何をしても僕はちっぽけな人間なんだ

有難うなんて言われる度辛い気持ちになるのは何故なの?

綺麗な華 咲いた気がするだけで 蕾のまま
そっと僕を支えてくれる君を

どうにかして 華にしようとなけなしの勇気絞ってみても

掴めない 触れられない
君の心の中

諦めれば 咲く事もなく 散って行く運命だろう

何時か咲いてくれるかな
日影に咲く君と言う華
どんな時も 水をあげよう

そして咲いてくれ
一つだけの綺麗な華よ
そして見せてくれ
君の曇りない笑顔



poem by 神無月ヒカル