「傍には幻」


淡い風に吹かれ ゆらゆら揺れる宝石
淡いピンクに彩られて 心に刻む華
独りになった僕 何処か遠くに行った君


騒がしい森 自然がそっと囁いて
あの日の君を連れて来る
独りになった僕 今は傍に幻の君


どうして傷つける事ばかりしか
出来なかったのだろう
どうして君を突き放す事ばかりしか
出来なかったのだろう
悔やんでも 悔やんでも
今の僕は 独りきり


あの頃の君の笑顔を覚えている
忘れられないくらい心に染み付いて
今でもまだ誰かの笑顔に
君の笑顔を重ねてしまうから


人を愛せなくなってしまっていた
今でもまだ君の事を忘れられないから
大好きだったあの頃の君をまだ
アテのない道をただ 走り続けて
ずっと探し続けている


淡い風に吹かれ ゆらゆら揺れる宝石
淡いピンクに彩られて 心に触れる華
孤独を知った僕 空にはあの頃の君


どうして傷つける事ばかりしか
出来なかったのだろう
どうして君を突き放す事ばかりしか
出来なかったのだろう
悔やんでも 悔やんでも
あの頃の君は戻らない


あの頃の君の笑顔が離れない
誰かを愛しても忘れられない
忘れたと、ふっきったと
自分に言い聞かせてもまだ・・・


今でもまだ君の事を忘れられないから
大好きだったあの頃の君をまだ
アテのない道をただ 走り続けて
ずっと探し続けている


幻でさえ見えない君の事を・・・ずっと



poem by 神無月ヒカル