「虹色の涙」


涙流して 校舎の裏側 思い出すたび
胸に響いた 大切なものを 遠く感じた


不思議な空間 包まれゆく身体
無理矢理に作る笑顔 傷つき易いもんだね
ガラスのビー玉転がし フッと大きな溜息
鏡に映る 泣きじゃくった後の自分自身
忘れたつもりでも 心の中では忘れられない


涙流して 校舎の裏側 思い出すたび
胸に響いた 大切なものを 遠く感じた


後悔なんてしていない
自分にそう言い聞かす
煙草片手に上を向いてた
つけっぱなしのTV
消そうともしないで
何処にいくかも決めずに そっとドアを閉める
綺麗な夜空 星が煌く瞬間
心痛め ちょっと切なく 二人で見つめたかった


涙を拭いて 家に帰る
煙草に火をつけTV眺める
風がひと吹き 窓を揺らす
初めて出会った時もこんな夜だった


人は決して臆病なんかじゃない
ここぞと言う時 勇気しぼって
失敗してもやり遂げてゆく
目標に向かってゆく
貴方に捧げる 恋人としての最後の言葉
教室に書き残した

「ありがとう」



poem by 神無月ヒカル