「レモンの香り」


大好きだった貴方へ 私の想い綴ります
すれ違うばかりの二人へ 私の想い綴ります


優しい朝に迎えられて 背伸びをして体を起こすの
ふと窓の外に貴方が見えたようで 微笑んでみるの
そうやって私の朝は始まるの 毎日、そう、毎日


穏やかな朝に包まれて 甘酸っぱいレモンの香り
貴方が買ってくれた小さな箱の中に敷き詰められた
たくさんの思い出を語る、たくさんのレモンの香り
「何買っていいのか判らなくて」なんて
初めてプレゼントくれたあの時の貴方が浮かびます


大好きだった貴方へ 私の想い綴ります
すれ違うばかりの二人へ 私の想いを綴ります


眩しい太陽に照らされる休日は アテもなく出かけるの
気がつけば貴方と手を繋いで歩いた景色ばかりに出会ってた
あの時も小さな麦わら帽子を被っていたね
何も変わらない景色、ただ一つ違うのは
私の手は一人ぼっち....


7月7日にはきまって貴方が私を誘ってくれた
毎年同じ場所だったけれど 私は嬉しかったの
何も無い優しい風が吹く場所でした
まるで貴方のようで 心地よかったの


大好きだった貴方へ 私の最後の言葉
「ありがとう」
すれ違うばかりの二人へ 私の最後の言葉...綴ります
「さようなら」



poem by 神無月ヒカル
16:16 2006/06/09