「桜」


思い出すばかり
思い出は過去に起きた事のキオクとなって刻みこまれ…

ほら、今年も、あの頃と同じように淡く淡く桜が咲いている
僕と君が初めて出会ったこの場所で…


人を愛すると言う事
僕は軽視してたんだ
君が教えてくれた 人を愛すると言う本当の意味を
君だったから僕も…
僕も本気で人を好きになれたんだ


思い出すばかり
あの日の事 君の手をとって毎年歩いた桜並木道
白く白く染められた世界
二人の愛が暖めるように
淡く淡く溶け出す世界
そうやって訪れる桜で満たされる別世界


今は傍に居ない君
今年もまた桜を眺めます
張り裂けそうな胸を抑えて
君に思い伝えた時の気持ちがまた、溢れ出しそうで…
もう一度なんて贅沢は言わない
だけど、何時の時か 桜を見つけたら
少しだけ 僕の事を思い出して


思い伝えた 君に
クスッと笑って頬を赤らめた君の笑顔が今もまだ
心を暖めてくれます


思い出すばかり
思い出は過去に起きた事のキオクとなって刻みこまれ…


ほら、今年も、あの頃と同じように淡く淡く桜が咲いている
僕と君が初めて出会ったこの場所で…



poem by 神無月ヒカル