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今の生活に不満 はなかった。 普通に愛情を注がれ、普通に生活を送っていた。 此れから私は小学 生を卒業し、中学 生となる。 何も特徴 を持たない男、弓塚 直樹。 学 校に来 る意味、習う事の意味、 そんなものは私にとってどうでも良い事。 ただ特にやる事が無いから、きてるだけ。 美しき死神、神無月 霊 。 特別気 が合うわけでもない。 共感出来 る事があるわけでもない。 かくして二人は学 校という場所で出会う。 友達とも取れる関係。 偶然居合わせた交通事故。 悪 友からの誘い。 人と関 わる事の難しさ、其れは次第に、 弓塚を陥 れて、襲い掛かる数 々 の魔の手の存在。 気 が付けば、失ってしまった大切なナニカ。 |
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弓塚 直樹(ゆみづか なおき) この物語の主人公。真面目君。 クラスからは冴えない奴だと言われる。 中学生とは思えない思考をし、 くだらない事を何時も深く考え込んでいる。 黒い髪に黒い制服という全身真っ黒な人。 男の中では珍しく、一人称は「私」と変わった人種。 神無月 霊(かんなづき れい) 幼い頃の性的暴行により、 性格が著しく変化してしまう。 事件が起きる前の記憶の殆どを失う不幸な人。 赤いロングコートを愛用し、プライベートでは 年中其れを羽織っている。 紫がかった髪、見るモノを即座に虜にする容姿の持ち主 無愛想。部分的な記憶障害。 橘 健次郎(たちばな けんじろう) 容姿が良く、女性に人気のある男の子。 自分はモテると自信を持つナルシスト。 平凡に飽き、刺激を求めて学校へ来る変わり者。 思考回路は女の事ばかり考えている。 ばっさりと切られて立てられた金髪が特徴。 世の中で一番好きなモノは女。 性格と一致してとても不器用な存在。 平凡な日常の中に突如として舞い込んで来た刺激、 神無月 霊と出会い、人生を変えた狂者。 倉田 岬(くらた みさき) 美容師になるというこの物語では唯一ユメを持っている人物。 そんなユメを持たせてくれたのは、自分の交際相手。 交際相手と時を重ねる事で、美容師の素晴らしさを実感する。 弓塚 直樹や神無月 霊とは同級生。成績は中の上。 スポーツも得意というわけではなく、平凡な人間。 紅茶が好きで、暇があれば紅茶を嗜むという一面も持つ。 中でも、ハーブティーが好みで、行き着けの喫茶店で良く飲んでいる。 そんな彼女に付いたあだ名は『ハーブティーマニア』。 |
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page 1 新学 期 小学生だった弓塚 直樹は卒業し、 新たな学校生活を迎える事となった。 新しい学校でも平凡な日々を送って行くのだ。 と確信し、学校へと登校していく。 自分のクラスを確認して、教室へと入って行く。 其処で見つけた一人の女子生徒。 神無月 霊と出会う事となる。 page 2 矛盾交差 神無月 霊の過去。 何も覚えていない彼女は看護婦の口から其れを知ることになる。 人がどうして生きるのか。 生きる目的とは何なのか。 ───人の存在意義とは何なのか。 其れは自分自身で定める他無いのだろう。 考えたって螺旋のようにぐるぐると廻るだけ。 人は産まれ、やがて無へと還る───。 何が正しいかなんて分からない。 何が間違ってるかなんて分からない。 ───総てを拒絶する空間に位置する弓塚 直樹。 「おまえみたいな男は嫌いだって事だよ。」 page 3 生死考察 人は何故自殺を選ぶのか───。 人は何故逃げ道を作るのか───。 幸せとは何か───。 普通、個性。 自殺、他殺。 完璧、逃げ道。 ユメを持った人間。 ユメを持たぬ人間。 相互的な意味合いを持つ此れら。 其れは同時に生死を左右する事柄。 人の人生を変えるのは何か。 page 4 非行 倉田岬と神無月霊、弓塚直樹が辿り着いた喫茶店。 霊は紅茶を此処で買う。 特別なことがあった時にだけ飲もうとしていた紅茶。 途方にくれる霊。悪友の誘い。 変わっていく弓塚の環境。そして変化。 特別な日。 其れは直ぐに霊へと訪れる。 霊を突き動かすものは「弓塚」の存在。 弓塚を変えた悪友、橘健次郎。 page 5 不安定 生きがいを見つけた弓塚 直樹。 其れは同時に、神無月 霊にも与えられた生きがい。 二人はあの場所で顔をあわせる事になる。 そして対峙した二人の行き先は…? 神無月 霊が流した涙のワケは? 納得の出来ない口論が二人を惑わせていく。 すれ違う二人の気持ち。不安定な心。 |